2018-09-21

現金で釣りが出る商品券の還元率の考え方(具体的にはジェフグルメカードとイオン商品券)

完全に普段のエントリーとは違う趣ですがちょっと考えを整理したかったので。クレジットカードとかポイントとかは好きなタイプの人間です。

還元率という甘美な響き

還元率。いい言葉ですよね。大好きです。よくある例だと「100円買うと1ポイント」で、このポイントが現金1円相当で(用途が限られたとしても)使用できる場合は【還元率1%】と呼ばれます。
因みに、巷の多くのクレジットカードは還元率0.5%のものが多く、これを超える場合は高還元クレジットカードと呼ばれたりします。(概ね1%以上)
但し、ポイント付与基準がまちまちで0.5%と一口にいっても【決済の都度税抜金額200円あたり1ポイント】【請求月額1000円あたり5ポイント】みたいに色々端数が出るので、使い方によっては全然還元されないこともありますね。

クレジットカードを除くと代表的なのは「図書券を金券ショップで額面以下の値段で買って節約する」というパターンの方法です。一般的に商品券は金券ショップで買う場合はクレジットカードが使えず、定価からの値引き価格で購入できるものの現金での支払いとなります。
また、商品券を店舗で利用した場合、【釣りが出ない】というのもよくある話で、ここではこの2点に注目して「もし釣りが出る商品券を使った場合、還元率としてどう考えるべきか」について整理します。

釣りの出る商品券1.ジェフグルメカード

消化のしやすさで言えばこれが筆頭でしょう。簡単にいうとメジャー外食チェーン店(特にファミレス、居酒屋)で使えることの多いギフトカードです。
ジェフグルメカードの凄いところは概ね以下の通り。たくさん持っていても利用に困らないタイプの商品券です。
  • 利用期限が設定されていない
  • 常に大量に流通(金券ショップで品切れになっていることがまずない)
  • 金券ショップで定価からの売価が安い
  • 使える店舗が非常に多い
金券ショップでの販売価格については勿論地域性はありますが、安いところ(新宿大ガード近辺)では500円の額面のものが475円(5%還元)で販売されていたりします。
また、クラブオフ等の福利厚生サービスを利用できる場合、上限はありますが送料無料で480円相当(4%還元)で買うこともできる場合もあり、任意のクレジットカードでの購入ができるクラブオフではクレヒスとして積み上げることもできます。
また、原則としてジェフグルメカードは釣りがでます。これを利用して、実際の還元率を考えます。

ユースケースとしては1枚480円で複数枚購入し、700円分の利用とします(ジェフグルメカード2枚利用、釣りは300円)。即ち
  • 出ていくもの:ジェフグルメカード2枚(960円)
  • 入ってくるもの:700円の商品と300円の釣り
ここで、300円の釣りはその後の用途がジェフグルメカードに縛られない現金で手元に戻ってくるので、出ていくものと入ってくるもの両方から引きます。
  • 出ていくもの:ジェフグルメカード2枚(960円)、マイナス300円→660円
  • 入ってくるもの:700円の商品
結果として、660円の支出の対価が700円の商品なので、割引率(≒還元率)は5.714%となります。かなり優秀です。素晴らしい。

釣りの出る商品券2.イオン商品券(≠イオンギフトカード)

続いてはイオン商品券です。イオン商品券はイオンギフトカードではありません
特徴は以下の通り。
  • イオングループのかなり多くの店舗(ミニストップやまいばすけっと)で利用可能なため、消費が容易(マルエツは使えません)
  • 金券ショップでの流通量が極端に少なく、在庫がないのも普通
  • 金券ショップでの販売価格が安いと思われる新宿大ガードでも500円券が494円(1.2%還元)、1000円券で992円(0.8%還元)と、単純な還元率を考えると余り美味しくない
  • 買い取り価格も97%と極端に高いので、まとまった額のイオン商品券があれば消費せずに金券ショップに売るのもそれはそれでアリ
ユースケースは500円券と1000円券の場合それぞれで考えます。また、現実的に最も効率の高くなるケースを考えます。まいばすけっとで使えるので、普通に飲み物を買うとして70円でトップバリュのお茶(実際はもうちょっと安い)を買うと仮定。

ユースケース1は500円券を494円で購入、利用は70円。
  • 出ていくもの:イオン商品券500円券1枚(494円)
  • 入ってくるもの:70円の商品と430円の釣り
ここで、430円の釣りは現金で手元に戻ってくるので、先程と同じように出ていくものと入ってくるもの両方から引きます。
  • 出ていくもの:イオン商品券500円券1枚(494円)とマイナス430円→64円
  • 入ってくるもの:70円の商品
64円で70円相当のものを入手できたので、還元率は8.571%。まさかの高還元ですね。

ユースケース2は1000円券を992円で購入、利用は70円。
  • 出ていくもの:イオン商品券1000円券1枚(992円)
  • 入ってくるもの:70円の商品と930円の釣り
同じく釣りを両方から引きます。
  • 出ていくもの:イオン商品券1000円券1枚(992円)とマイナス930円→62円
  • 入ってくるもの:70円の商品
62円で70円相当のものを入手できたので、還元率は11.42%。はっきり言って超高還元です。
超高還元と書いてはみたものの、イオン商品券は流通量がそもそも極端に少なく、額面以下で入手すること自体が極端に難しいこと、少額の商品を買わないと還元率がめちゃめちゃ悪くなる(これが一番面倒)ので、使い勝手としてはかなり悪いのが正直なところです。
上のユースケースではペットボトルのお茶を買うことを想定していますが、ぶっちゃけ業務スーパーで500mlのお茶は39円(税抜)で売っているので、それと比べるとどれだけ割高に買ってるんだよという話になりかねません。

なので、店舗の多いイオングループで使えることのメリットを利用して、「出先で極端に喉が渇いたけど飲み物がないので近くのまいばすけっとでお茶を買った」くらいの使い方でないとここまでの還元率は出せません。そもそも入手にいくらかければバランスするかというところも問題として出てきます。

ということで特にイオン商品券については机上の空論にかなり近づきますが、現金で釣りがもらえることのありがたみを噛み締めつつ今日も生きていきたいと思います。