2018-04-08

LMDEからの卒業(予定)

もうかれこれ数年に渡って愛用しているLinuxディストロであるLMDE/Linux Mint Debian Editionですが、些細なきっかけにより今後使用するディストロから外れていく可能性が高くなりました。

きっかけ


きっかけは、普段割と使っているPCのパッケージ構成をすっ飛ばしてしまい、元に戻せなくなってしまったためまっさらからのインストール作業が必要になった為で、今から入れるならLMDE3 Cindyですよねーまだ出てないけどというところで色々確認したためです。

なぜ卒業するのか

MATEに首ったけ

https://mate-desktop.org/
MATE(マテ茶のマテらしいです)というのは主にLinuxで使われるデスクトップ環境のうちの一つで、GNOME2が開発終了しGNOME3へ開発が移った後にGNOME2のフォークとして開発が継続しているのが特徴です。
GNOME3は(当時の)PCではかなり重い部類のデスクトップ環境だったこともあり、私なんぞは今までどおりの重くないデスクトップ環境でLinuxを使いたかったが為にMATEを愛用している事情がありました。

LMDEに首ったけ

https://linuxmint.com/download_lmde.php
LMDEはLinux Mintが開発するLinuxディストロで、Debian GNU/Linuxをベースとしてオリジナルパッケージを追加することで構成されるものです。
デスクトップLinuxとして人気の高いUbuntuもDebian GNU/Linuxと重複する部分が多くありますが、特に下位レイヤーに相当するパッケージはリリースサイクルの違いもあり、私なんぞはUbuntuよりもDebian GNU/Linuxを優先して使いたい人間のため、Ubuntuはあまり使用してきませんでした。
一方でDebian GNU/Linuxは安定版と開発版がはっきり別れており、安定版の上で新しいパッケージを使いたいという運用が難しく、次の開発版が安定版になるのを待つ、というのが正しい使い方でした。
開発版を使うという手もあるのですが、パッケージ更新でXがアップデートされた場合に対応GPUが変更され、Xでログインできなくなる等のデスクトップ使用で実際に影響がでることもあったため、【誰かがメンテナンスしている安定版ベースのDebian】として、LMDEを使っていました。また、LMDEはデスクトップ環境としてCinnamonとMATEを選ぶことができ、特にMATEを使えたことで結果的にお気に入りのLinuxディストロになっていました。

LMDE 3 CindyにはどうやらMATEが乗らないっぽい

LMDEは物凄く稀にリリースされるもので、2018年はどうやらLMDE 3としてCindyがリリースされる予定なのですが、おおよそ月イチペースで投稿されるLinux Mintのblogを見ていてCindyはどうやらCinnamonだけをLMDEのデスクトップ環境として採用する予定ということを見つけました。

Monthly News – March 2018
https://blog.linuxmint.com/?p=3521


また、開発中と思われるCindyのパッケージリストにmateという文字列が含まれる名前のパッケージがありません。
Betsy http://packages.linuxmint.com/list.php?release=Betsy
Cindy http://packages.linuxmint.com/list.php?release=Cindy

MATEを採用するLinuxディストロが増えた

私がLMDEでMATEを使い始めた頃はMATEはそれほど採用例のないデスクトップ環境だった記憶がありますが、MATEのWebサイトを見てもわかるように、現在は多くのディストロでMATEを公式サポートしています。
なので、LMDEでなくてもMATEを使いたいという状況に変わってきたと。

これまでの感謝

というわけで、今後はLMDEではなくMATEの使える他のディストロを使っていくことになりそうです。
とりあえず、UbuntuのオフィシャルフレーバーになったUbuntu MATEですかね。
また、これまで数年使ってきたLMDEにも感謝。

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