かなり一念発起して書いた前回[1]のまとめですが、当時最新でも今となってはなかなか懐かしさあり、でもまだ市井のスマホ・タブレットは大部分カバーできています(Qualcommの自社デザインのもの以外は)。まぁでも2013年の1月に書いたものなので使い出はまだあるかなぁと思っていますが、今回の自分用まとめを書くにあたって前提を以下とします。
- 32bitと64bitは分ける(ARMがbig.LITTLE構成で32bitと64bit混在させてないので。64bitは別エントリにする)
- 出発点はCortex-A15/Cortex-A9/Cortex-A7/Cortex-A5のみとする
- Cortex-A15→ハイエンド(32bitにおいて。以下同様)
- Cortex-A9→パフォーマンス(ミッドハイ)
- Cortex-A7→省電力(ミドルレンジ)
- Cortex-A5→省電力かつダイ面積最小(ローエンド)
以上の前提のもと、今回記載するグラフは以下の通りとなりました。
Cortex-A12(2013/06/03発表)
(ARM社のURLなし→Cortex-A17に統合されたため?)
- 1TBアドレススペースをアドレス可能 LPAE(Large Physical Address Extention)
- ハードウェア仮想化・TrustZone
- 同クロックCortex-A9比で40%高速
- 2イシューのスーパースカラー
- 11段パイプライン/アウトオブオーダー実行
- VFPv4 FPU/NEON SIMDがオプションから統合へ変更
- Cortex-A7とbig.LITTLE構成を取れる
- Cortex-A9時代では想定していなかった細かいプロセスルールでの製造
- 3.00DMIPS
- Thumb-2
- L2キャッシュ(0-8MB)は同一クラスタのCPU間で共有
割と短期間で発表されたCortex-A17が吸収したようです。
TBD
Cortex-A17(2014/02/11発表)
http://www.arm.com/ja/products/processors/cortex-a/cortex-a17-processor.php
- 同クロックCortex-A9比で60%高速(NEON/VFPv4は50%高速)
- Cortex-A7とbig.LITTLE構成
- LPAE(Large Physical Address Extention)・TrustZone・LPAE
- NEON,VFPv4
- 10-12ステージパイプライン/アウトオブオーダー実行
- 4.00DMIPS
- Thumb-2
- L2キャッシュ(256KB-8MB)
Cortex-A17の採用プロダクト
MediaTek MT6595 (Cortex-A17/Cortex-A7)
まとめ
Cortex-Aシリーズの32bitのラインは大きく3つに収斂されました。
- Cortex-A9をベースにリファインをしたCortex-A17が性能でおよそCortex-A15と並んだため、今後32bitのハイエンドはCortex-A17
- Cortex-A7がミドルレンジ
- Cortex-A5がローエンド
[1] http://utimukat55.blogspot.jp/2013/01/arm-cortexa57a53.html
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